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ラブラドールレトリバーといっしょに暮らそう! - 子犬の分譲販売・交配:ブリーダー

Graceful landグレイスフルランド

Vol.10 食いしん坊のカメリア

レストランで人はおいしいものを食べているのに、盲導犬は床でじっとしているのを見て、驚かれることがあります。いつも満腹なのでしょうか。 盲導犬が飲食店やスーパーに行って、周りに迷惑をかけるわけにはいかないので、常に自制するよう訓練を受けています。

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犬たちの食事は原則1日1回、午後5時に始まります。訓練士は犬の部屋に入ると、「ウェイト」と指示してお座りをさせ、従えば、ドッグフードが入った食器を置きます。しかし、食いしん坊の犬を担当した訓練は大変。昨年8月にセンターに来たカメリアは、食事の前にお座りをするようになるまで2週間以上かかりました。

次のステップは「拒食訓練」。まずは、廊下などに甘いものを置き、そばを歩いて興味を示さないようにしつけます。最初は甘いにおいに関心を持ち、口に入れようとしますが、1週間ほどで「落ちているものは食べては駄目なんだ」と理解し、チラッと目をむけるだけで通り過ぎます。第2段階では食堂のテーブルの下にお菓子を置き、訓練士が食事をしている間、我慢できるように訓練します。

ところで、第1段階をクリアするまで、訓練士は穏やかな口調でしつけますが、第2段階に進むと厳しくしかります。「食べてはいけない」と理解しているのに、そのルールを破ったからです。

「しかる」ことは、感情的になって「怒る」のではなく、冷静な態度で理解させようとする行為です。犬は信頼している人にしかられると、ショックを受けて「言うことを聞かなければ」と考えます。
信頼している人からほめられると心から喜んでくれます。「食べたい」という強い欲求を抑えられるのも、人の喜びを自分の喜びとして受け止められるからでしょう。

さて、カメリアは「拒食訓練」の第1段階をクリアするのに、ほかの犬の2倍の時間かかかってしまいました。食いしん坊や点を除くと、盲導犬の資質を持った犬なので、盲導犬になれるように頑張ってほしいものです。

(福岡盲導犬協会訓練センター元所長 桜井昭生)

※文中の人名、犬の名前は個人情報への配慮のため仮名とさせていただいています。



犬舎オーナー紹介

オーナー/桜井昭生桜井昭生

永年の盲導犬育成で築いた豊富な経験と知識を活かして、愛犬家の皆様に癒しを与えてくれる調和の取れたラブラドール・レトリバーの子犬をご紹介したいと考えこの度、英国ラブラドール・レトリバー専門のグレイスフルランド犬舎をオープンしました。

子犬の素質を活かすためラブラドールの子犬、またラブラドール以外の犬のしつけやトレーニングのご相談も承っています。グレイスフルランドはラブラドールファンの皆様と共に歩んでいただきたいと願っています。

桜井経歴紹介
  • 英国Midland Labrador Retriever Club会員
  • 桜井ドッグスクール代表
  • 九州補助犬協会 副理事長
  • 元盲導犬協会所長
グレイスフルランドの理想と3つの約束
  1. 英国ブランドの血統
  2. 家庭犬として優れた両親犬
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